日産自動車九州株式会社
中山俊哉さん(仮名・生産技術) 29歳
「経験を100%活かせる仕事」と「家族揃って地元で暮らせる安心」、どちらも実現。
静岡の自動車メーカーに勤務していた中山さん。「いずれは地元の福岡へ」という思いを抱きながらも、責任ある仕事を任されて充実した日々を送っていた。しかし、妻の妊娠を機に「自分にとって、家族にとっての幸せとは何か」を考え、Uターン転職を決意する。
現在は自身と奥さまの実家からほど近い町に居を構え、前職と同じ生産技術として活躍している。子どもも生まれ、家族3人で新しい生活をスタートさせた中山さんに、近況を伺った。
※本記事の内容は、2019年7月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで88日間
転職前
- 業種
- 自動車メーカー
- 職種
- 生産技術
- 業務内容
- プレス工程での生産技術業務
転職後
- 業種
- 自動車メーカー
- 職種
- 生産技術
- 業務内容
- プレス工程での生産技術業務
縁もゆかりもない土地での暮らしや子育てに疑問を感じた。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
日産グループの国内生産拠点である日産自動車九州で、プレス工程の生産技術を担当しています。メインとなる業務は材料コストの低減、それから量産に向けた品質の改善業務です。実際に現場で現物に触れながら現実を認識する、という「三現主義」のもとに仕事を進め、原理原則に基づいて対応しています。
入社前のご経歴を教えてください。
大学院卒業後に自動車メーカーに入社、ドアやボンネットといったプレス製品の生産技術やプレス金型の生産準備などを担当していました。新車種のプロジェクト業務が中心だったので新しい技術に触れる機会も多く、仕事は面白かったですね。
転職のきっかけは?
私は福岡出身で、当時の勤務地である静岡は縁もゆかりもない土地でした。また妻も出身は山口で、お互い帰省のたびに距離の遠さを痛感していました。実は入社3年目にもUターンを検討したことがあったのですが、熟考の末に「まだ“その時”ではない」という結論に達し、以後は情報収集のみを続けていました。
それから1年が経った頃、妻が妊娠しました。我が子をどこで育てたいか、家族と一緒にどこで長く人生を送りたいかを考えたとき、「今が“その時”だ」と直感しました。そこから、転職のための具体的な行動を起こしました。
転職活動はどのように進めましたか?
「福岡か山口で現職の経験を活かせる企業」を条件に、大手の転職エージェントに登録しました。そこは面談の際にはいつも複数の企業を紹介してくれたのですが、私の希望に合致するものがなかなか見当たりません。転職活動に行き詰まりを感じるようになり、追加で登録したのがリージョナルキャリア福岡でした。
リージョナルキャリア福岡のコンサルタントは、私の職歴や希望を十分に吟味した上で、じっくり絞り込んでから案件を提示してくれたので、企業情報や求人内容をしっかり検討することができました。
今の会社に決めたポイントは?
「中山さんにピッタリの会社がありました!」と紹介されたのが、今の会社です。勤務地は私の地元の福岡で、仕事は自動車メーカーの生産技術。まさに希望通りの仕事でしたから、迷いはまったくありませんでした。
Uターンしていなかったら、わが子誕生の瞬間には立ち会えなかった。
転職していかがでしたか?
前職と同じプレス工程の生産技術なので、これまでの経験や知識はすべて活きています。ただ、仕事内容は同じでも、仕事の流れや考え方は会社によって異なりますから、そこに対する戸惑いは当然あります。こうした違いに馴染むには時間がかかるでしょうから、やりながら慣れていこうと思っています。
困っていることや課題はありますか?
特には感じていません。今までの経験を活かしつつも、新しい職場のやり方を早く習得していきたいです。
転職して良かったと思うことは?
地元に戻って、安心して生活が送れるようになりました。特に子どもの出産に立ち会えたことは、妻にとっても私にとっても大きかったですね。妻は実家に戻っての出産でしたので、静岡で働いていたままだったら、おそらく立ち会えなかったでしょう。
生活面の変化はありましたか?
今、親子3人で福岡県に暮らしているのですが、私の実家にも、山口県にある妻の実家にも車で1時間ちょっとの距離です。双方の両親から「何か困ったことがあったらすぐに行くから遠慮なく言って」と言われているので心強いです。
また、学生時代の友人と連絡を取り合うことも増えてきました。友人から不要になったベビーグッズを譲ってもらうこともあり、そんな付き合いができるのも楽しいです。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
「これからの長い人生を考えたとき、自分にとっての本当の幸せは何か」をとことん考えてみるといいと思います。その幸せは、今の会社では手が届かないものか、もしそうだとしたら、どんな条件で転職先を探せば実現できるのか…。こうしたことを整理してから活動を進めれば、ぶれることなく転職先を見つけることができると思います。
また、信頼できるエージェントを見つけることも転職成功のためのポイントだと思います。コンサルタントの的確なアドバイスは、転職活動を進めるうえで非常に役立ちました。