転職成功者インタビュー

株式会社三井ハイテック
江口悟さん(仮名・社内SE) 40歳

首都圏で培ったITスキルを活かして働きながら、実家の農作業をサポート。

首都圏のIT企業でプロジェクトマネージャー(PM)として活躍していた江口さんが、地元福岡県へのUターン転職を考えはじめたきっかけは、父親の体調変化だった。実家の農作業をサポートしながら働ける福岡の企業を探したものの、納得できる転職先はなかなか見つからない。それでも、「自分にとって一番大事なこと」を整理し、江口さんが出会えた会社とは-。

これまでに培った経験を活かしながら、やりがいを感じられる仕事に出会えたという江口さんのUターン転職を紹介する。

※本記事の内容は、2019年12月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで97日間

転職前

業種
ソフトウェア
職種
PM
業務内容
顧客PMとの折衝(課題共有、解決)。チームリーダーとの進捗・課題共有、解決。プロジェクトの売上、粗利管理など。

転職後

業種
製造
職種
社内SE(IT改革推進)
業務内容
ITを活用した業務改革推進。業務改善案に基づいたIT化の要件定義など。

父親の急な体調変化。実家をサポートするためUターンを決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

株式会社三井ハイテックのIT改革推進部に所属しています。その名の通り、ITを活用し、業務改革を推進する部署です。それぞれの部署で仕事の進め方を見直し、業務の効率化、生産性の向上を実現していくための取り組みをしています。

入社後、まず任されたのは工場内のペーパーレス・電子化などのプロジェクトです。途中段階からのアサインでしたが、推進リーダーとして携わりました。

ITの活用やシステム化で気を付けないといけないことは、技術や効率化できるツールありきでそれを押し付け、ユーザーを置き去りにしてしまうことです。それでは現場の人たちに受け入れられず、狙い通りに機能しません。そのため、まずは現場の人たちとしっかりコミュニケーションを取って、日々取り組んでいることやその中でのちょっとした不満などを拾い上げる必要があります。

とにかくヒントは現場にしかないので、それらをひとつひとつ洗い出し、確認を取りながら丁寧に進めていくことが非常に重要です。

入社前のご経歴を教えてください。

前職はソフトウェアテストサービスを事業としている会社で大手SNSが提供する各種サービス(Web、スマートフォンアプリ)の品質保証プロジェクトの立ち上げから運営にPMとして携わっていました。クライアントPMとの折衝やチームリーダーとの進捗・課題共有、プロジェクトの売上・利益管理などを担当していました。

転職のきっかけは?

前々職では大手医療機器メーカーのシステム子会社に在籍し、関連工場の生産管理システム開発プロジェクトのPMとして従事していました。その後、PMO兼務となり、横断的な全社プロジェクトマネジメントの活動にも携りました。

ちょうどその頃、父親が腰を悪くして田んぼや畑仕事が思うようにできずサポートが必要な状況になり、実家近くへのUターンを考えるようになりました。前職のテストサービス会社は、入社後一定期間東京で勤務した後、福岡の拠点へ異動できるということだったので転職を決めたのですが、入社後に会社方針が変更となり、福岡で働くことが難しくなってしまいまいた。結果、実家近くに移り住むことも難しい状況となったため、再度Uターン転職活動を行った、というのが転職活動の経緯です。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は大手のサイトに登録をして情報収集をしていました。前職と前々職を比べた時に、前々職の方がやりがいは大きかったので、できれば下請けではなく社内SEや自社パッケージの開発といった自社の仕事がしたいと思っていました。

ただ、紹介される求人は請負や派遣などの求人が多く、あまりピンとくるものがありませんでした。そこでもう少し独自の求人を扱っている転職支援会社はないかと探し、たどり着いたのがリージョナルキャリア福岡でした。リージョナルキャリア福岡は、サイトの印象や掲載されている求人、記事などを見て福岡に強いコネクションがある印象を持ったのと、タイミングよく東京でUターン転職相談会があったので、さっそくエントリーすることにしました。

今の会社に決めたポイントは?

Uターン希望ですので勤務地は大前提としてありますが、選考の際に面接を担当した、その後直属の上司となる方とのフィーリングが良かったのが大きいですね。業務内容や自分にどのようなことを期待しているのかを丁寧に話してくれ「自分の経験が活かせそうだ、一緒にやっていけそうだ」、と思えたのが大きいです。

会社としては、トップダウンでITによる業務改善、生産性向上に取り組むメッセージが全社に出たタイミングで、改革を進めやすい下地があり、それを推進できるという点にも魅力を感じました。

趣味の登山やドライブを通じて九州の魅力を再発見。

転職していかがですか?

転職活動を開始してから今までは、とにかくあっという間だった、という印象です。入社後、すぐにリーダーとしてプロジェクトにアサイン。そんなにすぐに任せてもらえるのか、と少し驚きましたが(笑)、同じ部署の人たちだけでなく工場の人たちや関わる人たちがあたたかく迎え入れてくれて、とても充実しています。業務知識などわからないことも多いのですが、皆さん協力的で丁寧に教えてくれるのでとても働きやすい環境です。

転職して良かったと思うことは?

入社直後から全面的に任せてもらえているので、プレッシャーはありますが、だからこそやりがいも感じています。もちろん相談しながらではありますが、自分で考えてそれを進めていけるのでとても充実感があります。

困っていることや課題はありますか?

バックオフィスのプロジェクトはゼロからなのでそれをうまく推進していかないといけないプレッシャーは感じています。社内にステークホルダーがたくさんいますから、うまく調整を取りながらリーダーシップを発揮しないといけないと思っています。

生活面の変化はありましたか?

今住んでいるところから実家までは車で1時間弱なので、ほぼ毎週末実家に帰って野良仕事をしています。大規模な田畑があるわけではないのですが、毎週何かしらやることがありますね。

それと、もともと山登りが好きで、関東で生活している時は、高尾山に登ったりしていたのですが、田舎はわざわざ遠出しなくても山がありますから、実家近くの山を登ったりしています。会社の近くにも山があるので、今度登ってみたいなと思っています。

また、私は就職で東京に出てからずっと地元を離れていたので、九州でも行ったことのない場所がたくさんあります。車の運転は好きなので鹿児島や長崎など、登山もかねて色んな場所へ行ってみたいと思っています。

転職を考えている方にアドバイスをお願いします。

優先順位をはっきりさせること。一番大事なことは何なのか、転職の目的は何なのか、何が満たされれば転職をするのかを事前にはっきりさせておくことが大事だと思います。転職はメリットだけでなく大なり小なりデメリットも必ずあると思うのですが、それと比較した時に、どちらが大事なのかということではないでしょうか。優先順位を決めず「より良いところに」という考えで活動をしているとなかなか決断ができないように思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

江口さんには東京相談会にお越しいただきました。お話を伺う中で感じたのは、「場に期待しすぎていない。求めすぎていない」ということです。多くの方は自分が働く環境や場に様々なことを期待し求めていると思います。しかし江口さんは、自分にとって必要最低限のことが満たされていれば、あとは自分の力でなんとかする、自分次第、というマインドで仕事と向き合っていらっしゃると感じました。

そのため、これまで勤めてきた職場に対して愚痴っぽいことも一切おっしゃいませんし、転職先を決めるにあたっても迷うことなくスピーディーに意思決定をされました。現職に入社され、仕事もプライベートも充実していらっしゃるとのことで、本当に嬉しく思います。

関連情報

求人情報

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る