2021.09.03
【定点観測】福岡県の有効求人倍率-2021年7月、前月をわずかに下回る1.08倍
2021年7月の福岡県の求人倍率は「1.08倍」
ここのところ4ヶ月連続で上昇していた求人倍率ですが、7月は前月を0.01ポイント下回り『1.08倍』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求人数が前月に比べて0.2%減少したのに対し、有効求職者数が0.4%増加したことから、倍率としては下降に転じる結果となっています。
主な産業の新規求人動向(対前年度比)
<増加>
生活関連サービス・娯楽(+87.1%)、製造(+47.1%)、医療・福祉(+27.6%)、サービス(+12.0%)、運輸・郵便(+6.9%)、宿泊・飲食サービス(+5.7%)、不動産・物品賃貸(+3.2%)、建設(+1.6%)
<減少>
金融・保険(-34.4%)、卸売・小売(-21.9%)、情報通信(-5.7%)、学術研究・専門技術サービス(-3.5%)
(参照-福岡労働局 雇用失業情勢)
増加傾向にあった求人数に一服感があり、また、緊急事態宣言の影響などで求職活動を控える人も少なくないことから、今後も横ばいか倍率減少となるかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年6月(1.09倍)
-2021年5月(1.07倍)
-2021年4月(1.03倍)