2021.12.09
あなたはどっち?どんどん忙しくなる人、どんどんヒマになる人
約2年間に及ぶコロナ禍で、働き方の多様性が一気に進みました。都市部での働き方は半ば強制的に在宅勤務となり、リモートワークが導入され、出勤せずとも仕事ができるように。便利になった反面、オフィスに出社して顔を合わせることで進めていた仕事は、随分と不便になったと思います。しかし、それでもこの2年間、あの手この手で工夫しながら仕事を進めた結果、「ものすごく忙しくなった人」と「あまり頼りにされず時間を持て余す人」が出てくるようになりました。
最近では、それぞれの実績に合わせて報酬が支払われている業界(企業)では、同年代でも随分と年収に差が出てきています。実績主義ではなく、やや一律に給与が支払われているような業界(企業)では、「ものすごく忙しくなった人」は会社を辞めて、ちゃんと自分の仕事を評価し、しっかりと報酬を支払ってくれる会社に移り始めています。
私たちの働く環境は、これまでも、ゆっくりではありますが、変化を続けてきました。インターネットがまだ普及していない時代は、電話、FAX、郵送などを駆使して仕事をしていました。地方から東京にデータを届けるためだけに、人が新幹線に乗って持っていくという、"それは仕事と言えるのか?"と不思議な気持ちになる仕事もありました(笑)
それからメールやインターネットが当たり前になると、ほとんどのデータは人が移動せずともやり取りができるようになりました。今はこれが、互いの映像を見ながらコミュニケーションし、膨大なデータや情報をシームレスに共有できるレベルになっています。例えばコミュニケーションの手法一つとっても、ここまでの変化があるのです。
つまり、これからも、企業や人はテクノロジーを使いこなしながら、より便利に、より効率化を進めながら仕事をしていくことになるということです。そして、コロナ禍による劇的な変化で痛感したように、その変化のスピードは、きっとますます早くなっていくのです。そうなると、変化に取り残されてしまった企業からは優秀な人がどんどん流出していくことでしょう。変化に取り残されてしまった人はただただ働きにくくなり、いずれ仕事を失ってしまうなんてことも・・・。なかなか難しい世の中になってしまいましたね。
こんなときに思い出されるのは、ダーウィンの名言です。
『生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである』
ビジネス界で生き残っていくことを指すときに適切かは分かりませんが、少なくとも私はこの言葉にとても勇気をもらいます。どんどん進化していくテクノロジーを使いこなし、変化に適応していきたいものですね。