2021.12.25
【経営者の視点】順調に進んでいたフルリモートワークを辞めた理由
さて、今日は『リモートワークと出社』について、いろいろ試してきて、今思っていることをまとめてみます。
2020年4月7日に新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言が発出されました。以来、人々は移動をやめ、なるべく人と会う機会を減らし、企業もリモートワークの導入を強く推奨しました。最初は慣れませんでしたが、今では多くの人がオンラインミーティングができるサービスを使いこなし、リモートワークの導入をした企業も随分と増えてきました。中にはフルリモートワークを導入し、オフィスの大部分を解約して、ネットの中(言い方が違うかもしれませんが)こそがオフィスであるという企業もあります。
私たち(株式会社ライフサイズ)も、この約2年間、つい最近まで私以外は誰も会社に出社せず、9時からのオンラインミーティングで始業するのが日常になっていました。当然ですが、そこからそれぞれのメンバーは自宅などそれぞれの場所で仕事をしていました。仕事の進み具合という観点で言えば、こうしてフルリモートで仕事をしていてもそんなに大きな影響はなく、いろんな業界の例を見ても、私たちはかなり順調に進んだ方なのではないかと思います。
このままの環境で進んでいくのであれば、今ほどの大きなオフィスはいらないとも感じました。
※小さなオフィスですが、"数人がたまに使う"というレベルだと大きいのです(笑)
一方で、私自身は(まがりなりにも)経営者ですので、よほどの時には自宅待機や移動の自粛をしますが、いつまでもそうしているわけにはいきません。自分の目で世の中を見て、人に直接会って話を聞き、いろんなことから刺激を受けて、それを自分たちの経営に反映していく必要があります。
そうやって、自分が感じたことを経営に反映しようと、9時からのオンラインミーティングでもいろいろ話そうと思うのですが、さすがに視覚と聴覚だけで伝えられることは限られます。また、自分自身もそうですが、身体を動かさない時期が続くと、頭が冴えなくなってきます。ということはメンバーも、さぞかし老化が早まっているのではないか、と(笑)
メンバーのこと、会社のこと、サービスのこと、自分のこと・・・いろいろ考えると、やっぱり週に数日は出社して顔を合わせて話をしないといけない。そう思って、私たちは『ハイブリッドワーク』をすることにしました。
週に3日は出社し、うち1日は全員が出社日を合わせてリアルミーティングを実施し、それ以外の2日は必ず誰かと出社日を合わせる。毎日の9時からのオンラインミーティングはこれまで通りです。それから、私自身は出社した際には健康のために筋トレをすることにしました(笑)
コロナ禍の2年を経て、人に会うこと、そして身体を動かすことの大事さを強く感じました。オンラインで移動による時間のロスもなく、集中的に仕事をこなしていく。こなす仕事、これも大事だと思いますが、クリエイティビティの高い仕事、何かを変えていく仕事、という面では、まだリアルに分があるように思います。
長くなりましたが今日はこのへんで。