2022.04.23
首都圏だけではない「ミドルの転職」増加~地方の転職市場の"主役"は30代・40代の即戦力人材
リージョナルキャリア福岡の植田です。日に日に暖かくなってきていますね。このままの勢いだと春を一気に通り過ぎて夏になりそうです。
さて、先日の日経新聞に『ミドルの転職、5年で2倍』という記事が出ていました。また、タイミングよく(笑)、リージョナルキャリアでも年間の転職支援実績をまとめましたので、それらを対比しながら、少し考察してみたいと思います。
まず日経新聞から。
"中高年の転職が活発になっている。41歳以上の転職者数は2020年度までの5年間で2倍に増え、若い年代より伸び率が大きい。新型コロナウイルス禍をへて企業が新たな成長事業の立ち上げを急ぐなか、経験が豊富な人材への需要が高まっている。即戦力となる中高年の流動化が進めば経済の活性化につながる。
・・・
中高年への追い風は賃金にも表れる。国の調査では転職後に賃金が上がった人の割合から減った人の割合を引いた値は45~49歳で9.7ポイント。10年前はマイナス8.5ポイントと減る人の方が多かった。賃金アップの見込める年齢の境目が底上げされてきたことが中高年の転職の背中を押す。"
(引用-日経新聞4/17 一面)
記事によると、40代の転職者数が増え、同時に賃金も上昇傾向が続いているとのこと。一昔前までは「35歳が転職限界年齢」と言われ、40代の転職は非常に厳しい時代がありました。それが、IT企業やスタートアップ企業などがベテラン社員を求めるのに合わせて変化し、大手企業で働いていた方も年収がほぼスライドで提示されることもあるそうです。
日本は人口が減少し、それに合わせて労働人口も減少すると言われていますので、働くひとが社会に長く必要とされる状態は、とても好ましいことだと思います。
それでは次に、私たちリージョナルキャリアの転職支援実績を見てみましょう。
"2021年度においては、885名の方々の転職をご支援しました(昨年同時期比+117名)。年齢では20代が減少(同-4.8%)、30代が増加(同+4.2%)、40代が増加(同+1.4%)、50歳以上が減少(同-0.8%)しており、平均年齢は36.1歳(同+0.3歳)となりました。
また、平均年収は469.6万円(同+18.6万円)で、提示年収500万円未満での入社承諾者が62%と減少(同-10.5%)であるのに対し、500万円~699万円が30.2%と増加(同+9.5%)、700万円以上も7.8%(同+1%)しており、提示年収の上昇が顕著な結果となりました。
新型コロナウイルスの影響が特に大きかった昨年同時期に比べ、30代以上の即戦力人材や高年収人材に対する採用意欲が旺盛になっていることが窺えます。"
私たちは主にUターン・Iターン転職をご支援していますので、もしかしたら首都圏を中心に起きている現象とは違うかも・・・と思いながらまとめたのですが、地方転職においても記事のような傾向は見られ、やはり30~40代の転職が増加し、給与も増加傾向にありました。
地方でも伸びる企業はどんどん人材採用をおこなっています。「いつかは」とお考えの方にとっては、今がその「いつか」になるのかもしれません。