2023.01.18
キーワードは「30代」「女性」「大企業」2022年転職支援実績データに見る転職市場・人材ニーズの変化
リージョナルキャリア福岡のコンサルタント、植田です。今回は、2022年一年間に弊社(※)サービスをご利用いただいて転職された方々のデータを振り返り、企業の採用活動や人材ニーズの変化をまとめてみたいと思います。
(※)株式会社ライフサイズ-「リージョナルキャリア福岡」「リージョナルキャリア広島」「リージョナルキャリア岡山」を運営しています。
2022年転職支援実績データ
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トピックス
採用ニーズは30代に集中
全体に占める30代の比率が75%と最も高く(昨年同期80.6%)、平均年齢は34.8歳(同35.4歳)、平均年収は496.9万円(同523.7万円)となりました。
一方で40歳以上のベテランに目を向けると、その割合は年々減少しており、今回はなんと全体の7.5%(昨年13%)にとどまりました。
「転職限界年齢」が35歳と言われた時代を経て、コロナ前には40代の管理職候補を採用する企業が増えた時期もありました。しかし今、企業はコロナ禍でDXを進める必要に迫られています。
そのため、「一定の経験があり、新しい技術も修得しやすい人材」として、30代に採用ニーズがシフトしていることが窺えます。
進む女性採用、大企業の採用も活発に
U・Iターン比率を見ると、昨年の45.2%から47.5%に伸びました。また、他にも注目すべき大きな変化が2つあります。
ひとつは女性採用の比率が昨年の19.4%から35%と、大幅に増加したことです。
もうひとつは、大企業が本腰を入れて採用活動に取り組み始めていることです。採用企業を規模別でみると、従業員1,000人以上の企業が昨年の25.8%から37.5%になりました。
実際、新卒採用の割合を減らし、経験者を通年採用するスタイルに移行する企業が地方においても増えています。
コロナ前(2019年)までと比べると、現在の転職市場は地方都市でもかなり変化してきていると感じます。今年も変化に柔軟に対応しながら頑張ってまいりましょう!