九電みらいエナジー株式会社
河合光輝さん（仮名・事業開発） 30歳
コロナ禍で変わった価値観。単身赴任生活から、家族とともに暮らせる生活へ。
新卒入社した大手銀行でキャリアを積んでいた福岡出身の河合さん。東京で暮らす彼が地元福岡へのUターン転職を考えるようになったのは、コロナ禍によってテレワークとなったことがきっかけだった。
福岡に家族を残しての単身赴任生活だったが、在宅勤務によって一時的に家族と暮らせるようになったことで、「仕事も大事だが、家族との時間をもっと大事にしたい」と価値観の変化を感じるようになったという。
そして、リージョナルキャリア福岡の転職相談会で情報収集したことを機に、今後のキャリアや人生を見つめ直した河合さん。およそ1年間の期間を経て、Uターン転職を決意した。
福岡に根を張って暮らしていきたいという希望に加え、仕事においても大切にしたい軸を明確にしていた河合さんが出会ったのは、長期的に理想のキャリアが実現できる環境。「再生可能エネルギーの開発という九電みらいエナジーの仕事は『なくてはならない仕事』。その意義深さと責任の重さを感じながら、一日でも早く戦力になれることを目指している」と語る河合さんに転職活動を振り返ってもらった。
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※本記事の内容は、2021年12月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで360日間
転職前
- 業種
- 銀行
- 職種
- 金融業務
- 業務内容
- 営業、LBOファイナンス、海外戦略企画など
転職後
- 業種
- 電力
- 職種
- 事業開発
- 業務内容
- 再生可能エネルギー事業における事業開発
自分にとって幸福度の高い生き方とは？これからの人生を見つめた1年間。
現在のお仕事はどんな内容ですか？
再生可能エネルギーを手掛ける九電みらいエナジーの事業企画本部で、洋上風力発電の開発案件に携わっています。
まだ入社して間もないため、少しずつ会議や勉強会に参加しながら、開発プロセスなどをイチから学んでいる段階です。専門用語が出てくれば、社内wikiのような単語集があるので、その都度調べたり、先輩社員にフォローしてもらいながら、事業の全体像を掴めるように努めています。
開発案件は複数並行して進んでおり、それぞれ数名程度のチームに分かれていますが、チーム内はもちろん、全社的に共有がスムーズで一体感があるので、異業界から入社した私でも「置いてけぼり」という感じはまったくないですね。
まだまだ勉強していくことは多くありますが、これまでの金融のバックグラウンドを活かせる業務も多くあるので、少しでも早くチームの一員として貢献していきたいです。
入社前のご経歴を教えてください。
福岡出身で、関東の大学に進学し、卒業後は大手銀行に新卒入社しました。当時は公共性が高い仕事、国や地域に貢献できるようなビジネスに携わりたいという思いがあり、世の中も広く見ることができそうな金融業界を志向するに至りました。
入社後まずは地方の支社を数年経験し、その後志願して本社の専門部署へ異動。PEファンド向けのLBOファイナンス業務に携わったのち、直近は海外取引や投資銀行業務拡大のための戦略企画などに携わっていました。
転職のきっかけは？
コロナ禍によってテレワークが始まったことです。妻と子どもが福岡で暮らしており、私は東京に単身赴任して定期的に福岡に帰るという生活をしていたのですが、在宅勤務できるようになったので、一時的に福岡で家族と一緒に暮らせるようになりました。
これをきっかけに、人生における幸福度というか、優先順位を考えたときに、家族との時間を大切にしたいという思いが強くなっていきました。
在宅勤務の解除や別部署への異動となれば、また以前のような生活に戻る可能性がありましたので、今後福岡で腰を据えて家族と暮らしていくため、Uターンを考えるようになりました。
また、前職では役職定年があったり、金融業界そのものを取り巻く環境に陰りも見え始めていたことから、違う業界で長期的にキャリアを築ける道を模索したい、という思いが出ていたことも、転職を考える理由の一つでした。
転職活動はどのように進めましたか？
まずは大手エージェントや転職支援サービスに登録しました。ありがたいことに多くのオファーを頂きましたが、ほとんどが東京など首都圏の案件で、福岡に絞ると一気に情報がなくなってしまいました。
そこで福岡に特化して情報を集めるためにエントリーしたのがリージョナルキャリア福岡でした。ちょうど「Uターン転職相談会」が催されていたので、「今すぐにというわけではないものの」という前提で相談させてもらいました。
相談会では福岡の転職マーケットやUターンの実態、転職することのデメリットも含めて聞くことができ、これから何を考えていくべきか整理することができました。他の転職支援会社は「前のめり」というか、転職を強く勧めてくるところが多く、それが自分には合わないと感じていたのですが、その点、担当してくれた原田さんはフラットに話してくれたのがありがたかったですね。
それから1年ほどかけて将来について考え、Uターン転職することの決意が固まったときに再度原田さんに声を掛け、現職を紹介してもらうに至りました。
福岡に根を張りながら、将来にわたって「なくてはならない仕事」ができる。
今の会社に決めたポイントは？
前職の頃から働く上で大切にしていたのは、公共性の高いビジネスを通して、自分の仕事が広く、大きく、他に影響を与えられること。それから、自分の武器となる固有のスキルを蓄えていけることでした。その軸を原田さんと共有しながら企業をピックアップし、もっともフィット感があったのが九電みらいエナジーでした。
再生可能エネルギーという今後ますます重要性が高まる事業に携わり、その中で着実に経験を積むことで自分のスキルを伸ばしていける。長期的な視点でキャリアをイメージできたことがポイントです。
また、面接では九電みらいエナジーという会社が持つ勢いやエネルギーを感じ、事業企画本部長（常務取締役）のアウトプットも明確で、リーダーシップを強く感じたことも入社の決め手となりました。
転職していかがですか？
自分が担うミッションの一端を見るにつけ、その責任の重さや影響力の大きさを感じています。
再生可能エネルギーの開発と一口に言っても、事業化までの道筋を立て、多くのステークホルダーとパートナーシップを築きながら、長きにわたって複雑なプロセスを進めていかなければなりません。その一員として担う仕事は決して「なくてもいい仕事」ではなく、「なくてはならない仕事」です。
そんな意義深い仕事をしながら、みんなで一つの目標に向かって邁進できるという環境はとても刺激的ですし、早くチームの中心になりたいという気持ちが大きいです。
生活面の変化はありましたか？
転職する前から家族とは一緒に暮らせていましたが、「完全に福岡に戻れた」ことで、やはり安心感が違いますね。家族とも、「今後子どもが大きくなったら」とか「住まいはどうする」といった将来についての話し合いが具体的にできるようになりましたし、そういった時間がとても楽しいです。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職するかしないかも含めてまだ決めていない人に伝えるとすれば、少しでも転職や将来のキャリアについて考えていることがあるのなら、まずはコンサルタントに相談してみると良いと思います。
自分は何をしてきたのか、何をしたいのか、そういったことを整理しながら、キャリアを見つめ直すきっかけにもなりますから。その結果、転職をしなくてもいい訳ですし、実際私も原田さんに「しなくてもいい」というスタンスで話を聞いてもらえたので、冷静に意思決定していくことができました。
一人で悩んでいたり、もやもやしながらくすぶっているうちに、「賞味期限切れ」になってしまうともったいないですよね。まず相談してみるというのはタダですし（笑）、やって損はないと思います。
