転職成功者インタビュー

三省製薬株式会社
田村孝則さん(仮名・品質管理) 37歳

同僚とモノづくりの価値観を共有しながら、「自分の製品」を生み出せる喜び。

前職では、健康食品のOEMメーカーで品質管理業務や品質保証の仕組み改善などに取り組んでいた田村孝則さん。自社製品を手掛けられる環境で働きたいと考え、転職を決意。しかし、転居を伴わずにこれまでの経験を活かせる求人を探すものの、転職活動は難航。『経験を活かせる仕事は諦めた方がいいのか...』と考え始めた頃、リージョナルキャリア福岡と出会う。「途中で心が揺らいだこともあったのですが、それでも踏みとどまれたのはコンサルタントのおかげです」と話し、現在は自社製品のものづくりにいきいきと携わっている田村さんの転職体験談を紹介する。(※本記事の内容は、2022年3月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職回数
3回
転職期間
エントリーから内定まで25日間

転職前

業種
健康食品等の受託製造
職種
品質管理、品質保証
業務内容
新工場の品質管理体制確立と検査室立ち上げ。全社品質保証体制の整備、ISO9001事務局、製造委託先監査等。

転職後

業種
オリジナル化粧品の開発、製造、販売
職種
品質管理
業務内容
試作品や本生産品の評価を主とした品質管理業務

「自分が手がけた製品」と、自信をもって言えるモノづくり。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

三省製薬は美容成分の開発・製造・販売を行い、オリジナル通販化粧品ブランド「デルメッド」を展開している会社です。美容成分の開発から、化粧品開発、製造、販売までを一貫して手掛けている、化粧品業界でもとても珍しい会社で、これまでに、シミ治療の医薬品外用剤として日本で初めて開発・製品化した「プラセンタエキス」や医薬部外品の美白有効成分の第1号の承認を得た「コウジ酸」などを生み出してきました。私は試作品や本生産品の評価を主とした品質管理業務を担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学院を修了後、分析や品種改良に携われるという話でマダイやシマアジなど養殖用種苗の事業を行う会社に就職しました。ところが、業務の大半は海上での現場作業であったことから転職を考え、派遣社員として製薬会社の工場で分析業務に携わりました。

勤務開始から1年半後には正社員登用となり大きな不満もなく勤務していましたが、子どもが生まれたことを機に育児環境を整えるため、前職である健康食品のOEMメーカーへ転職し、品質管理業務や全社的な品質保証の仕組み改善などに取り組んでいました。

転職のきっかけは?

2社目の製薬会社での経験が大きかったと思います。経験だけでなく、モノづくりと向き合う考え方や捉え方、品質に対するプロ意識の高い人たちに囲まれて働いた8年間が私のベースになっていました。

会社が向かう方向や何を優先するかは各社それぞれですが、前職ではそこが私には合っていませんでした。人によっては合う人もいるでしょうから、それ自体を否定するものではありません。ただ、自分自身の中で納得できるようなところとは少し違ったんです。OEMということもあり、周りの人に「こういうものを作っているよ」と自信を持って言えるモノづくりをしたいと思い、転職することを決めました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずはCMで見るような大手の紹介会社3社に登録をしました。私の希望は、まず転居を伴わないこと、そしてこれまでの経験を活かせるという2点です。ただ、場所的な制約が大きく、希望にマッチする求人の提案がほとんどありませんでした。登録した紹介会社からは、転居は必要ないものの全く経験が異なる求人や、経験は活かせるものの転居が必要となるといった、両方の希望を満たせない求人の紹介ばかりでした。

転職活動が思うようにいかず、片方の希望である経験を活かすことについては諦めないといけないかもしれない、そんな気持ちも徐々に出てきていました。紹介会社の担当の方も「実際に転職するかどうかは別として、とりあえず受けてみてもいいんじゃないですか?」なんて言うんです。ただ、そうは言っても入社の気もないのに受けるのは相手にも失礼ですし、私自身もその時はまだ希望の条件を諦めたくはなかったので踏みとどまりました。

そして、何か他の方法はないものかと色々と調べた結果、たどり着いたのがリージョナルキャリア福岡でした。

登録後、すぐにコンサルタントの瀬川さんから連絡があり、面談をして頂きました。面談で印象的だったのは、私が転職を考えている理由についてとても共感をしてくれたことです。私が何を大事にしてきたのか、何を大事にしていきたいのかをしっかりと理解してくれて、そこから私の価値観や私自身がどんな人間なのかを深く理解してもらえた印象です。

また、求人については、変に期待させるようなことは言わず、希望を満たすことの難易度の高さや、その理由について正直に話をしてくれたので『信頼できる人だな』と感じました。それでも、私の希望や志向に合い、興味を示す可能性のある企業が数社あるので話をしてみると言っていただけたのは本当に嬉しかったです。そして数日後に紹介して頂いたのが現在勤めている三省製薬です。

今の会社に決めたポイントは?

モノづくりと向き合う姿勢や考え方・捉え方に共感した点です。人に使用されることを考えて、第一に安全なものを、そして効果のある商品にこだわったモノづくりをしているところです。

面接の中で、上司になる方、そして社長から、モノづくりへの思いや考えを丁寧に説明してもらえ、面接が進む中で『私が大事にしたいことにマッチしている会社があった!ぜひここで働きたい!』と感じました。

転職活動中に揺らいだ気持ち。コンサルタントに背中を押され、諦めずに転職成功。

転職していかがですか?

実際に入社をして、入社前に感じていたことと違いはありませんでしたし、むしろ思っていた以上にいい会社だと感じました。

当社は中途社員に対しても入社してから一か月以上の研修期間があり、開発や営業、総務、情報システムなど様々な部署を回ることでその研修を通して部署の仕事と関わる人たちを知ることができます。また、その期間中に多くの社員に話を聞いたのですが、皆、商品、とりわけ自社ブランドの商品に愛着と自信を持っているんです。

自分たちの良い商品をもっともっと知ってもらいたい、使ってもらいたいという気持ちを感じますし、そんな人たちと一緒に働けることを本当に嬉しく思います。

転職して良かったと思うことは?

繰り返しになりますが、自社で自分たちのブランドを持っていて、自分たちで商品を開発できる環境があり、作っているものに自信をもってモノづくりをしていけるところです。当社でもOEMはやっていますが、前職のようにOEMだけで自分たちのブランドが無いとなると、当然のことながら顧客が主導で、顧客が求めるものを作らないといけません。極端な話、「これでいいのか?」と感じても顧客がそれでいいと言えば、それをやるのが仕事です。

三省製薬はお客様に「よりよい成分、よりよい化粧品」をお届けするということにこだわり、実際に多くの方にも喜んで頂いています。そのヤリガイは大きいですし、それがモチベーションにもなります。

困っていることや課題はありますか?

私自身がこれまでに化粧品を商材として取り扱っていなかったので、化粧品特有のクリームやオイルなどの原料や容器の素材など、基本的な知識を身に着けるところからがスタートでした。化粧品を使った経験もありませんでしたし、妻が化粧をしているのを日常的に見ていたにも関わらず、まったくわかっていませんでした(笑)。化粧品は様々な種類や用途、また使用するタイミングなどがあることを入社してから知り、奥が深くて面白いと感じています。

生活面の変化はありましたか?

生活面やプライベートに影響が出ないようにすることが今回の転職の目的の一つでもありましたので、その面ではいい意味で変化はありません。休日もしっかり確保できていますし、家族と一緒に過ごしてリフレッシュできています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職によってどういったことを実現したいのか、言い方を変えると、「譲れないこと」を明確にして活動するのが良いと思います。私自身は転職活動が思うようにいかず、途中で心が揺らいだこともあったのですが、それでも踏みとどまって本当に良かったと思います。

そこはリージョナルキャリアとの出会いがあったことが大きいですし、客観的に見て実際に希望が叶うのかどうかをアドバイスしてもらえるコンサルタントとの出会いはとても大きいと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

穏やかで落ち着きのある語り口調から常に平常心という印象を受ける田村さんですが、転職理由をお伺いしたときの反応はとても印象的でした。丁寧に言葉を選びながらも、その中に力強さや田村さんの強い意志を感じ取れました。私は田村さんこそがプロ意識の高い方だと感じましたし、その思いに共感し、何としても田村さんが納得できる職場をご紹介したいと思いました。三省製薬社とご縁を結ぶことができ、入社後に「自分が大事にしたいと思っていることとマッチしていて本当にいい会社です」との言葉をいただきました。その穏やかで落ち着きがありつつもどこか軽やかな田村さんの口調に、とても嬉しい気持ちになりました。

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