西部ガスホールディングス株式会社
兵藤茂和さん(仮名・デジタル戦略推進) 40歳
かつて感じたやりがいを求めて。新たな環境で、より高みを目指す。
15年以上にわたりSIerでキャリアを積んだ兵藤さんは、かつて経験した仕事で感じたやりがいをさらに求め、新たな環境でのチャレンジを決意。リージョナルキャリア福岡のコンサルタントとともに転職活動を進め、西部ガスホールディングス株式会社との良縁を得た。
同社が強力に推進するデジタル戦略の即戦力として、入社間もなくして責任あるポジションを担っている兵藤さん。「年収も上がり、中長期的なキャリアも見据えられている。子どもたちが喜んでくれているのも嬉しい」と、目的通りの転職成功に喜ぶ兵藤さんに活動を振り返ってもらった 。
※本記事の内容は、2023年5月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで69日間
転職前
- 業種
- SIer
- 職種
- システムエンジニア
- 業務内容
- 鉄鋼、建設、製造など幅広い業界のシステムの受託開発
転職後
- 業種
- エネルギー
- 職種
- デジタル戦略推進
- 業務内容
- グループ横断でのデジタル戦略を推進するためのプロジェクトマネジメント
ユーザーの一番近くで、真の課題解決に向けたシステム開発に携わりたい。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
西部ガスホールディングス株式会社のデジタル戦略部に所属し、顧客情報システムの刷新プロジェクトにアサインされています。
当社は近年、デジタル化による競争優位性を高めるための基本戦略を策定し、さまざまな施策を実施しています。そのなかで私は、現在のプロジェクトに限らず、グループ横断でのデジタル戦略を推進していくことを期待されており、部門全体やグループ会社(西部ガス情報システム)をリードしながら、ロードマップを描いたりプロジェクト計画を策定しているところです。
入社前のご経歴を教えてください。
福岡出身で、九州の大学を卒業後、ユーザー系SIerのグループ企業に新卒入社しました。
鉄鋼や建設、製造、小売、人材など、幅広い業界のシステムの受託開発に従事し、プロジェクトによっては開発リーダーやプロジェクトマネージャーを務めました。
転職のきっかけは?
さらなるキャリアアップを考えるようになったことです。プロジェクトの多くは親会社から受託することになるため、自社はすでに開発方針や内容が決まったものを作り上げるという役割になります。
そんななか、かつて製造業のプライム案件を手掛けた際の記憶が自分の中で色濃く残っていました。顧客の一番近くで、真の課題解決に向けたシステムを自分たちで考え、形にできるという一連のプロセスに大きなやりがいを感じ、今後はそういった仕事を中心にしたいという思いが強くなり、転職を本気で考えるようになりました。
また、入社から15年を超え、これまでの自分のキャリアが他社でどの程度評価されるのか、年収の面も含めて「市場に聞いてみよう」という思いもあり、転職活動を開始しました。
転職活動はどのように進めましたか?
スカウト型の転職サイトに登録したところ、さまざまな企業や転職支援会社から声を掛けていただきました。その中の一つがリージョナルキャリア福岡でした。
他の転職支援会社は東京本社の企業などのフルリモート勤務の案件が多かったのですが、リージョナルキャリア福岡は福岡本社の企業との取引がメインとのことで、その点に惹かれて面談を申し込みました。
前職でもほとんどフルリモート勤務でしたので、そういった働き方に抵抗はなかったのですが、妻と2人の子どもとともに北九州の持ち家に暮らしていたので、福岡を離れるという選択肢はなく、今後は「実体が近くにある」地場企業で働くのもいいなという思いがありました。
コンサルタントとの面談では、面接さながらに自分の経験や価値観、今後のキャリアイメージなどを細かくヒアリングしてもらいました。それに対するアウトプットを通して自分としても考えを整理することができ、きちんと「軸」を確立することができました。
その後、軸にマッチする企業としていくつか紹介してもらい、選考を希望した企業の一つが西部ガスホールディングスでした。さまざまな資料や情報を整えて提供してもらったり、面接のたびに対策を一緒に進めてもらったりと、しっかり「1on1」で対応してもらえたので、最後までとても安心感がありました。
今の会社に決めたポイントは?
面接でいろんな話をするなかで、良い意味で「整いすぎていない」と感じた点です。大きな方向性は決まっており、2020年から先行して第1フェーズが進んでいたデジタル戦略ですが、まだまだ課題は多く、これから進めていく第2フェーズにおいても戦力が十分ではないということを聞き、「チャンスが多そうだ」と感じました。
裁量を持って仕事ができる環境で、自分の価値を発揮できそうだと感じられたことがとても大きかったです。
それから、私を戦力としてしっかり評価してくれた点も大きかったです。年収も前職よりかなり高い内容を提示してもらえ、今後の活躍次第ではさらに高い水準を見据えられそうだと感じました。
同じタイミングで別の企業からも良いオファーをいただいていたのですが、最終的に自分がもっとも活躍しているイメージができたこと、地元のインフラ事業に貢献できることは良いことだと感じたことから、西部ガスホールディングスに入社することを決めました。
転職の目的をすべて達成できる環境に満足。子どもたちにも誇れるように。
転職していかがですか?
「チャンスが多そう」という意味では想像通りで非常にやりがいを感じています。実は入社してすぐに社内の体制変更などがあり、早速責任あるポジションを任されています。少し驚きましたが、「よし、やるぞ!」と気合いを入れてジョインすることができました。
また、部門には20代後半~30代前半ぐらいのメンバーが多いのですが、私は年齢も少し上なので、システム開発のさまざまな局面において期待されているであろうということや、立場上の責任といったプレッシャーが自分自身のモチベーションにもなっています。
上長もしっかり私の意見や考えを聞いて賛同してくれるので、仕事は進めやすい環境です。自分自身が「参謀」や「潤滑油」として、しっかりとポジションを築いていけるように頑張りたいです。
転職して良かったと思うことは?
転職の目的がすべて満たせたことです。ユーザーに近い位置で、本質的な課題解決を追求できる環境です。また、自分が生み出したものがどのような影響をもたらすのかを見届けることができます。この環境であれば、中長期的にやりがいを感じながら自分のキャリアをさらに伸ばせると期待しています。
年収も上がり、福利厚生や制度も整っているので、安心して働くことができます。周囲の人たちも皆良い人ばかりで、働く環境としては申し分ないです。
それから、思いも寄らなかったことですが、子どもたちが私の転職に喜んでくれています。というのも、西部ガスのテレビCMが流れると、「パパはこの会社で働いてるんだよね?すごいね!」と言ってくれるんです。
前職はシステム開発会社という“見えない世界”で働いていたため、子どもたちには理解してもらうのが難しかったのですが、今は“見える世界”で働けるようになり、子どもたちに対して誇らしいような気持ちになっています。
困っていることや課題はありますか?
もっと事業や業務について理解を深めないといけないと思っています。システム開発については自信を持っていますが、インフラ事業についてはまったくの素人です。また、事業の多角化を進めている中で、インフラ以外の知見が必要になることも予想されます。
業務改革や事業そのものにインパクトを与えられるようなデジタル戦略を進める当事者として、いろんな人と“泥臭く”関わりながら主体的にコミットしていきたいです。
生活面の変化はありましたか?
前職ではほぼフルリモート勤務でしたが、現在は出社がメインになりました。とは言え、ハイブリッド型なので柔軟に在宅勤務もできますし、やはり出社するとコミュニケーションもスムーズで、みんなで同じ方向を向きやすいため、仕事が進めやすいと感じています。実際に会社にいることで安心感を得られることは大きいですね。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職を考える理由は人それぞれだと思いますが、“ネガティブな理由”ということも多いのではないでしょうか。「仕事がおもしろくない」とか「給与が低い」とか。でも、裏を返せば、「こうありたい」という思いがあるということですよね。そのポジティブな方に意識を向けていくことが大切だと思います。
プラスでもマイナスでも、転職したい理由をまずはしっかり並べてみる。プラスはしっかり原動力にして、マイナスはどうプラスに変えていくのかと考えていく。そうすればブレない軸が見えてくるのではないでしょうか。
その過程においては、やはりコンサルタントに相談するというのは効果的だと思います。自分を裸にされるというか(笑)、しっかり自分と向き合うことができますし、一つずつ整理して言語化できるので、視界がとてもクリアになりますよ。