2021.10.06
【定点観測】福岡県の有効求人倍率-2021年8月、2カ月連続で低下の1.07倍
2021年8月の福岡県の求人倍率は「1.07倍」
6月まで4ヶ月連続で上昇していた求人倍率ですが、7月に0.01ポイント低下、8月はさらに0.01ポイント下回り『1.07倍』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求人数が前月に比べて1.6%増加したのに対し、有効求職者数が2.9%増加したことから、倍率としては低下する結果となっています。
主な産業の新規求人動向(対前年度比)
<増加>
金融・保険(+46.4%)、情報通信(+41.7%)、製造(+40.2%)、不動産・物品賃貸(+34.0%)、生活関連サービス・娯楽(+30.9%)、宿泊・飲食サービス(+22.2%)、医療・福祉(+18.8%)、サービス(+18.8%)、建設(+0.9%)、学術研究・専門技術サービス(+0.2%)
<減少>
卸売・小売(-7.5%)、運輸・郵便(-6.9%)
(参照-福岡労働局 雇用失業情勢)
緊急事態宣言下ではあったものの、ワクチン接種が進み、求職活動を始める人が増えたものと見られます。一方で企業の求人には引き続き一服感が見られることから、今後も倍率は低下トレンドとなるかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年7月(1.08倍)
-2021年6月(1.09倍)
-2021年5月(1.07倍)
-2021年4月(1.03倍)