2021.11.30
【定点観測】福岡県の有効求人倍率-2021年10月、2ヶ月連続横ばいの1.07倍
2021年10月の福岡県の求人倍率は「1.07倍」
2020年7月に1.1倍を切って以降、長らく横ばいが続いている求人倍率ですが、10月は前月同倍の『1.07倍』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求人数が前月に比べて0.6%増加したのに対し、有効求職者数も0.5%増加したことから、倍率としては変わらずという結果となっています。
主な産業の新規求人動向(対前年度比)
<増加>
製造(+36.8%)、宿泊・飲食サービス(+29.3%)、不動産・物品賃貸(+20.6%)、医療・福祉(+14.3%)、サービス(+8.9%)、運輸・郵便(+8.1%)、建設(+6.2%)
<減少>
生活関連サービス・娯楽(-13.6%)、情報通信(-9.2%)、卸売・小売(-9.0%)、金融・保険(-4.1%)
(参照-福岡労働局 雇用失業情勢)
緊急事態宣言が全面解除されたことを受け、企業の採用活動が活発な動きを見せるとともに、感染リスクへの不安軽減などから求職者も増加しており、求人倍率自体は横ばいが続いているものの、市場としては少しずつ動きが増えていくかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年9月(1.07倍)
-2021年8月(1.07倍)
-2021年7月(1.08倍)
-2021年6月(1.09倍)
-2021年5月(1.07倍)
-2021年4月(1.03倍)