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「プロフェッショナルであれ」の精神が、福岡の街をもっとおもしろくする。

福岡地所株式会社
執行役員 木村 剛士

更新日:2024年12月25日

1977年、東京都生まれ。新卒で銀行勤務を経験したのち、森ビル、不動産投資顧問会社で不動産ビジネスに携わる。その後、2014年に福岡地所へ入社。賃貸事業部および開発事業部を経て、2024年より現職。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。

「福岡をおもしろく」―不動産開発を軸に新たなビジネスとまちづくりを推進。

当社は1961年、福岡相互銀行(現・西日本シティ銀行)の保険代理店として設立されました。その後、不動産業に進出し、1977年には博多区住吉に現・キャナルシティ博多の一部用地を取得、1996年に同施設を開業しました。以降も木の葉モール橋本(2011年)、天神ビジネスセンター(2021年)など、多様な商業施設やオフィスビルの開発を手がけています。

特に、天神ビジネスセンターは福岡市が推進する大規模再開発事業「天神ビッグバン」の規制緩和第一号案件として誕生しました。最先端のオフィス環境と優れた立地条件を兼ね備え、同事業の象徴的な存在として多方面から注目を集めています。

そして現在「(仮称)天神ビジネスセンター2期計画」が、2026年6月の竣工を目指して進行中です。このプロジェクトも地域のさらなる発展につながるものと考えています。

また、これらの開発事業に加えて、2004年には日本初の地域特化型REIT(不動産投資信託)である「福岡リート投資法人」を設立し、翌2005年に東証・福証に上場しました。

2017年には、福岡市が推進する官民共働型のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」を旧大名小学校跡地に開設。創業から成長段階にある企業を幅広く支援し、福岡市のスタートアップエコシステムの中核として機能しています。

私たちは「福岡をおもしろく」というビジョンを掲げ、不動産開発を基盤としながら、新しいビジネスやまちづくりに積極的に挑戦しています。この街をさらに魅力的にして、より多くの人に愛される場所にしたいという想いで日々取り組んでいます。

会社としての「おもしろさ」も飛躍的に向上している。

総合デベロッパーとしての多様なアセット開発、あるいは取得・運用によって企業規模も順調に拡大しています。

また、アセットタイプの多様化によって景気変動や自然災害などさまざまなリスクに対する分散を図るとともに、資金調達力を強化するなど、財務基盤の強化も進めています。

このように、基盤をさらに整えつつ新たな領域に挑戦していくフェーズにあるため、会社としての「おもしろさ」も一段と向上したと感じています。

再エネ、CVC、ライフサイエンス・・・新たなキーワードが続々と。

「新たな領域」の具体例としては、再生可能エネルギー事業への参画が挙げられます。2023年4月には、自社所有の物流施設「ロジシティみなと香椎ノース」および「ロジシティ古賀」の屋根に太陽光発電設備を設置しました。これにより、施設内で発電した電力を自家消費するとともに、余剰電力を「天神ビジネスセンター」へ自己託送する運用を開始しています。

この太陽光発電設備の所有および発電事業者は、グループ企業であるサン・ライフが担っています。今後は太陽光発電以外のエネルギー分野におけるアセット開発も推進し、グループ全体で環境に配慮した社会の実現に貢献していきたいと考えています。

また、各種スタートアップへの投資や協業も加速させる方針です。「(仮称)天神ビジネスセンター2期計画」では、ミドル期やレイター期にあるスタートアップ企業を対象とした支援施設の展開計画が進行中です。

さらに現在、当社初となるライフサイエンス領域のプロジェクトとして「(仮称)福岡馬出ライフサイエンスラボプロジェクト」が進行中です。九州大学馬出病院キャンパス内にラボを開設し、ライフサイエンス企業が研究開発を行うインキュベーション拠点として活用することで、産官学連携を図りながら新たなオープンイノベーションの創出を目指します。

これまで多く手がけてきた商業施設やオフィスビルなどに対して、これらは「産業用アセット」と捉えており、都市開発事業とのシナジーを最大限に活かしながら福岡が世界レベルの成長都市になることを目指して、さまざまな取り組みを推進しています。

福岡の街が持つエネルギーを最大化する醍醐味。

私自身は新卒で銀行に就職しましたが、もともと抱いていた「まちづくり」への想いを実現するために不動産業界へ転職し、以来一貫してこの分野に身を置いています。

縁あって東京から福岡に移り住んで10年が経ちましたが、あらためて感じるのは、福岡の街自身が「福岡をもっといい街にしたい」という強いエネルギーを持っていることです。

当社に限らず、都市開発を手がける企業や異なる産業の企業、そこで働く人々、そしてこの街で暮らす人々、それぞれの想いが「福岡をもっといい街に」という目標に向かって集約されていく姿を見てきました。これは地方都市ならではの特徴であり、中でも大きな成長を遂げている福岡という街の特異な部分だと感じています。

そして、私たちの手がける都市開発という仕事は、この「もっといい街に」という目標にダイレクトにアプローチでき、その影響も広範囲に及びます。当社で働く醍醐味は、まさにここにあると思います。

長く息づく「プロフェッショナルであれ」の精神をさらに昇華させる。

人材採用においては、同業界・異業界を問わず、豊富な経験やスキルを持つキャリア人材の採用を積極的に進めています。その際のキーワードとなるのは「プロフェッショナリティ」です。

当社は非常にダイナミックな事業を展開しながらも、200人に満たない規模の組織であり、まさに「少数精鋭」の集団と言えます。そのため、一人ひとりが自身の仕事に責任を持つプロであるという意識やカルチャーが強く根付いています。

社内会議一つをとっても、「バスケットボールでなければならない」とよく形容されます。フィールドの中で、それぞれが状況を見極め、最適な選択をしながらボールを回し、ゴールを目指して進む。仕事に置き換えると、決断力、発信力、実行力、そして周囲を巻き込む力が求められると言えるでしょう。

さらに、こうした個々人が部門を超え、グループを越えてシナジーを発揮しながら、一つの大きなプロジェクトを推進しているのが当社の特徴です。

私は都市開発から人材開発へとフィールドを変えて現在に至りますが、仕事の要諦は変わらないと考えています。一人ひとりがプロフェッショナリティを持ち、エンゲージメントの高い組織をつくること。それが結果として、会社をもっとおもしろくし、福岡をもっとおもしろくする循環を生んでいくのだと信じています。

編集後記

チーフコンサルタント
原田 昌和

落ち着いた語り口からクールな印象を受ける木村様ですが、社員の方々とのやり取りを通じて、互いの距離感の近さや木村様のチャーミングな一面が垣間見えるインタビューでした。

キャナルシティ博多をはじめ、オフィスビルやホテルなど、福岡の街でシンボリックな不動産開発を手がけてきた福岡地所株式会社。同社はこれまで培った強みを活かしながら、新たな領域への挑戦を加速させており、「次のステージ」へと進化していくその過程を、まさに目の当たりにしているように感じられます。

「福岡をおもしろく」というビジョンのもと、さらなる精鋭化を進める同社には、多くの「おもしろい」仕事があります。高いプロフェッショナリズムの中でキャリアを磨きたいと願う方にとって、これ以上ない刺激的な環境ではないでしょうか。

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